急にジャッキー・チェンの映画が見たくなって、レンタルしてきました。初見です。

この映画、日本語版の主題歌が大好きでよく聴いていたのですが、肝心の本編を見た事がなかったので今回チョイスしました。

 

ダラダラと暮らしていたジャッキー扮する青年コウは、働き口を探すもカンフーの心得が全くないためになかなか見つからない。そんな中、賞金首と名のある鞭遣いが相打ちとなる現場を目撃。鞭遣いの名を騙りまんまと賞金を受け取ったのはよかったものの、悪党一味に命を狙われてしまう。とそこへ現れた物乞いの格好をしたカンフーの達人。弟子にしてくれと青年が頼み込むと、紹介されたのは不老不死の霊薬を運ぶキャラバンの警備隊長。青年は不意に現れる謎の物乞いなどからカンフーを教わっていく。

というのがあらすじです。

 

冒頭のスタッフロール。真っ暗なスタジオでコメディタッチの殺陣が繰り広げられます。座頭市やら木人拳などのパロディもあり、いきなり面白いです。

主人公の青年がカンフーの達人に弟子入りするまでが結構長かったですね。「おいおいカンフーいつ出てくるんだ」と思ってしまいました。カンフーが出てこなくとも、就職先での先輩守衛との鶏小屋での追いかけっこは面白かったですが。

見所はもちろん、びっくりするほど弱すぎる主人公でしょう(笑)時折現れる謎のカンフー遣いに型を少しずつ教わっていくのですが(この型も「無敵の一本指」だったり、本当に強いのかわからないところも面白いです)、この主人公、不器用なのか賢くないのか愚直に習った型だけで敵を倒そうとします。またその動きが、本当にカンフー下手な人間がやっているかのような間抜けさで思わず笑ってしまいます。

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↑真似したくなる面白さ。

ラストの戦闘も、散らばったカンフーの秘伝書を読みながら戦うという斬新な戦い方で切り抜けます。息もつかせぬ敵の攻撃に「(秘伝書が)読めないじゃないか!」と主人公が漏らすシーンで思わず爆笑。気の抜けたラスボスの倒し方まで、全編通してコメディに徹した作品でした。

 

今回レンタルで視聴したのですが、まさかの日本語吹き替えなしの原語版のみでびっくり。石丸さんの声で見たかったので残念でした。もちろん日本語版主題歌もなし。ちょっとがっかりでした。原語版も面白かったですが、おそらく日本語版で見た方が遊びやアドリブがあってもっと面白いんだろうなと思います。

ストーリーも、敵が多くてその関係性を把握するのに苦労しました・・・ストーリー自体まとまりがなかったかなー。ごちゃごちゃした印象でした。

 

悪いところもあったけど、これでもかと言わんばかりに繰り出される長尺のカンフーシーンとギャグシーンは面白かったので見て損はなかったです。機会があれば日本語版も見たいです。